チョークアートの花々堂　『にこにこ成長日誌』

　　アンネの日記で知られるアンネ・フランクの隠れ家をミュージアムとして一般公開している「アンネ・フランク・ハウス」。















　アンネ・フランクは、第二次世界大戦中にユダヤ民族弾圧によって命を失った数百万もの犠牲者の一人です。ドイツに住んでいたユダヤ民族であるフランク一家は、迫害から逃れるためオランダへの国外脱出を果たし、この隠れ家に２年もの間、潜伏していたそうです。
　
　実際に生活していたその隠れ家の部屋と、そのときにずっと綴られていたアンネの赤い日記帳やノートなどを閲覧することができました。誰にも気づかれないように静かに暮らしていた様子が想像できる一方、明るく暮らすために壁に飾られたいろいろな写真や絵や、二人の姉妹の背の高さを記した鉛筆の跡など、暖かい家族の生活が残っています。

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　日本語ガイドの最後に書かれている作家プリモ・レヴィの言葉。ものすごく心に深く響き、考えさせられます。

　一人のアンネ・フランクは、同じように苦しみを受けた数えきれない人々よりも、私たちの心を大きく揺り動かす。この数えきれない人々の顔は、世に知られることもないだろうが、きっとその方が良いのかもしれない。もしすべての人々の苦しみを分かち合えるとしたら、私たちはきっと生き続けられないだろうから。
（プリモ・レヴィ、作家・アウシュヴィッツから生還、1986年）


　宗教や民族の違いで今もなお世界では紛争が絶えません。世界のすべての人々に平和が訪れますように・・・。

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